ケーススタディ
日本と欧州のあいだで実際に動かしてきたプロジェクトを、 課題 → アプローチ → 実施内容 → 成果 の順にご紹介します。
守秘義務のため、ブランド名・企業名は伏せ、業種と規模での表記にとどめています。 詳細をご希望の方は、お問い合わせよりご連絡ください。 可能な範囲で個別にお話しします。
日本のデザイナーを、
ロンドンの本戦に立たせる。
ロンドン・ファッションウィークへの参加申請から、会期中の運営、プレスとインフルエンサー対応、 毎シーズンのフォトシュートまで。ブランド直下の窓口として、3シーズン連続で伴走しています。
日本のファッションブランド/デザイナー
ブランド直下(代理店を挟まない)
英国・欧州・米国・中東
申請・運営・PR・撮影・通訳・レポート
背景・課題
日本で評価されているデザイナーが、欧州に足がかりを持たないまま海外展開を考えていました。 ロンドン・ファッションウィークは、申し込めば出られるものではありません。 スケジュール掲載の審査があり、会場の確保があり、プレスとバイヤーをどう動かすかという設計があります。
そして何より、シーズンは待ってくれません。現地に判断できる窓口がないまま一度取りこぼすと、 次の機会まで半年、実質的には一年遅れます。
アプローチ
代理店を経由せず、ブランド直下の窓口として入りました。 現地で起きたことをその場で判断し、そのまま実行するためです。 通訳として同席するのではなく、意思決定の一部として動くという契約のかたちにしています。
もうひとつ決めたのは、プレスに当たる前に素材を作るということ。 毎シーズン、ロンドンでフォトシュートとビデオシュートを組み、 現地のプロが見て「使える」と思う画をそろえてから声をかける順番にしました。
実施内容
- ロンドン・ファッションウィークへの参加申請と、承認後のスケジュール調整
- 会場・ショールームの手配、現地業者との交渉と契約
- プレスリストの作成とアプローチ、掲載までのフォロー
- インフルエンサーの選定・交渉・コスト決定
- 毎シーズンのフォトシュート/ビデオシュートの企画・手配・当日進行
- 会期中の同行通訳、バイヤー商談への同席
- 終了後のメディア掲載・反応の集計とレポート
成果
2026年9月で3シーズン連続の参加となります。 ロンドンの独立系セレクトショップでの取り扱いが決まり、 現在は米国・欧州・中東を含む5つのプラットフォームおよび店舗で販売されています。
セレブリティのスタイリストをはじめ、現場のプロフェッショナルからの評価が高く、 オンラインメディアを中心に多数の掲載を獲得しました。 単発の話題ではなく、シーズンを重ねるごとに紹介が増える状態をつくれています。
2026年9月で3シーズン目
英国・欧州・米国・中東
ブランド直下・引き継ぎなし
ブランドの直下に入るということは、通訳として横に座るのではなく、その場で判断する人間として立つということです。ファッションウィークは、持ち帰って相談していると間に合いません。
市場規模の数字では、
参入は決められない。
オンラインゲームとプラットフォーム、オンライン決済の日本市場進出を検討する段階で、 プレイヤーと業界関係者の双方に当たり、判断材料をレポートにまとめました。
日本のIT企業(日本の代理店経由)
進出計画・意思決定の前段階
日本
調査設計・インタビュー・分析・レポート
背景・課題
オンラインゲームとそのプラットフォーム、そしてオンライン決済の日本展開を検討していた案件です。 市場規模の推計や競合の一覧は、すでに手元にありました。
足りていなかったのは、その先です。実際のプレイヤーが何を嫌い、どこで手を止めるのか。 規制の話と、心理的な抵抗の話が同時に絡む領域で、 数字だけを見て入ると、想定と違う場所でつまずきます。
アプローチ
定量調査を足す前に、当事者の言葉を集めることを優先しました。 プレイヤー本人と、業界の関係者。立場の違う二つの層に当たることで、 「そう言われていること」と「実際に起きていること」の差が見えてきます。
インタビューはすべて原語で行い、要約ではなく発言そのものを残したうえで整理しました。 言い回しのニュアンスが、そのまま訴求の可否につながる領域だからです。
実施内容
- 調査設計(聞くべき論点の整理と、対象者条件の設定)
- 対象者のリクルーティング
- プレイヤーへのデプスインタビュー
- 業界関係者へのインタビュー
- 発言録の整理と、論点ごとの分析
- 日本語での調査レポート作成
- 代理店・クライアントへの報告と質疑対応
成果
進出可否を判断するための材料を、実際の声にもとづいて提供しました。 調査の過程で、クライアントが有効だと考えていた訴求が、 利用者側にはまったく別の意味で受け取られていることが判明し、 初期のポジショニング案は組み直しになりました。
大きな投資をする前に、この食い違いを見つけられたことが、この案件でいちばん価値のあった部分です。 参入時期と、優先すべきチャネルの判断にも使われました。
プレイヤーと業界関係者の両面から
翻訳を挟まず、発言のまま記録
投資判断の前に、方針を組み直せる段階で
「何を持っていくか」を、
調査で決める。
欧州進出を検討する日本の食品メーカーのために、英国の対象者を集め、 進出商品の特定から味の仕様、名称、シズル画像、パッケージまでを、 アンケートと座談会を重ねて決定しました。
日本の食品メーカー(日本の代理店経由)
欧州進出の前段階
英国(欧州展開の入口として)
調査設計・リクルート・実施・分析・レポート
背景・課題
欧州進出を考えていましたが、そもそもどの商品を持っていくかが決まっていませんでした。 日本で売れているものが、英国で同じように受け取られる保証はありません。
味の濃さ、甘さの度合い、商品名の響き、写真の見え方、パッケージの色。 そのすべてが、現地では別の基準で判断されます。 日本の会議室で決めて持ち込むと、たいてい一度作り直しになります。
アプローチ
商品を決めてから調べるのではなく、調査で商品を決める順番にしました。 英国在住の対象者を、ご希望の年齢層・性別の条件でリクルーティングし、 定量のアンケートと、定性の座談会を組み合わせて、段階的に絞り込んでいきます。
アンケートで方向を決め、座談会でその理由を掘る。 この往復を複数回まわすことで、「なんとなく好き」ではなく 「なぜこちらが選ばれるのか」まで持ち帰れるようにしました。
実施内容
- 英国在住の対象者リクルーティング(年齢層・性別などの条件指定)
- 進出候補商品の選定調査
- 味の濃度・種類の比較テスト
- 商品名の検証(響き・意味・発音のしやすさ・誤解の有無)
- シズル画像の反応比較
- パッケージデザインの評価
- 複数回のアンケートと座談会による絞り込み
- 日本語での集計・分析レポート
成果
進出する商品、味の仕様、商品名、シズル画像の方向性、パッケージデザインまで、 英国の実データにもとづいて決定できました。
日本側の想定と英国の反応が食い違った項目が複数あり、 いずれも渡航前・生産前の段階で修正できています。 現地に持ち込んでから気づくのと、決める前に分かるのとでは、かかる費用がまるで違います。
商品・濃度・味・名称・画像・パッケージ
定量アンケートと座談会の往復
条件を指定してリクルーティング